インタビュー

2023.04.30

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【子育て世代】家族6人で隣の市から塩谷町へ。広い土地に移り、仕事も暮らしものびのび。

今回は、塩谷町に隣接する矢板市から引っ越してきた近距離移住者・月井さん夫妻にインタビュー。両親・子ども2人と一緒に塩谷町に住まいを移したきっかけや不安だったこと、実際に暮らしてみたからこそわかった塩谷町の魅力などについて伺いました!

月井 健一さん・真澄さん

2020年3月に塩谷町に隣接する矢板市より家族6人で移住。家族構成は、父、母、健一さん、真澄さん、長女(中学1年生)、長男(小学5年生)。健一さんは、土建業(基礎・外構工事)を営む。

広い土地を求めて、隣の市から塩谷町へ

2020年3月、塩谷町の南東部・大宮地区に引っ越してきた月井さん一家。以前は塩谷町に隣接する矢板市に住んでおり、現在の居住地から車で20分程度で行き来できるほどの距離。同居中の両親と一緒に家族6人で塩谷町に住まいを移したのは、仕事のためだったと健一さんは振り返る。

「仕事は住宅建築の基礎工事業をしています。もともと矢板市内に自宅兼仕事場を構えていたのですが、手狭になってきたこともあり、仕事用の資材等を管理しやすい広い土地を探していました。当時の場所からあまり離れていない地域を希望していたので、そのまま市内に残る選択肢もありましたが、条件に合う土地がたまたま塩谷町にあったのでこちらに決めました」

土地の購入の決め手となったのは、予算内でおよそ11,00坪という広大な土地を確保できたこと。このおかげで余裕をもって資材を置けるだけでなく、住宅は以前よりも広い間取りの平屋を新築することができ、そのうえ子どものための野球の練習場や両親が野菜作りを楽しめる畑を設けることもできるなど、家族みんながのびのびと暮らせるようになった。
 

水がおいしい! 近距離移住でも地域差があることに驚く

「新居の場所は以前住んでいた矢板市寄りなので、あまり暮らしに変化はないだろうと思っていました。でも、実際に塩谷町に住んでみると、思っていたより自然環境が違うことに驚きました。特に水のおいしさにはびっくりしましたね。とてもまろやかでおいしいと思います」と話すのは、健一さんの妻・真澄さん。料理やお酒の水割りなども塩谷町の水で作ると、よりおいしく仕上がるという。

「入浴時にも塩谷町の水の良さをすごく実感します。引っ越したばかりの頃は、入浴するたびにお湯のやわらかさに感動しました。名水の町と知ってはいましたが、ここまでとは思いませんでした」と健一さん。

塩谷町は、昭和60年(1985年)に環境庁水質保全局長より名水百選の認定を受けた「尚仁沢湧水」を有する名水の町。高原山の豊かな自然によって育まれた清らかな水は、地域の人だけでなく遠方からわざわざ汲みに来る人もいるほど好評だ。そんな水が当たり前にある生活を送ることができるのは、塩谷町ならではの魅力だろう。
 

子どもへの影響を心配するも杞憂だった

隣町への引っ越しということもあり、あまり不安なことはなかったという健一さんと真澄さん。ただ、気がかりだったのは、子どもたちが転校しなければならなかったことだったとか。

「転校先で馴染めるかどうか心配しました。長女が小学4年生、長男が小学2年生に進級する時に転校したのですが、当時はコロナ禍だったので新年度の初日だけ登校し、翌日から休校という状況。どうなるのかなと不安でしたが、通学するようになってからは周りの生徒さんが声をかけてくれていたようで、二人ともいつの間にか学校に馴染んでいました」と真澄さん。学年関係なくみんな気さくで仲が良いので、毎朝安心して送り出せるという。

それから、塩谷町の小中学校ではスクールバスが運行されていることも安心につながっているという。
「ここでの暮らしは豊かな自然を満喫できる反面、子どもの通学においては遠距離であることや人通りが少ないことなど心配な面もあります。でも、中学生まではスクールバスを利用できると知って安心しました」(真澄さん)

塩谷町では、小中学校までの通学距離が一定以上あるなどの条件を満たした場合、スクールバスを利用することができる。部活で帰りが遅くなる中学生やその保護者も下校についての不安や心配が軽減されるのはうれしい。
 

両親は畑仕事でより元気に

同居中だった健一さんの両親も一緒に塩谷町に引っ越し、今やすっかりここでの暮らしに馴染んでいる。以前から家庭菜園を楽しんでおり、新居では広々とした畑を確保できたことからいろいろな種類の野菜作りに挑戦中だ。

「大根、白菜、ほうれん草、にんじん、じゃがいも、玉ねぎなど、ありとあらゆる野菜作りにチャレンジしています。土と水が良質というのもあってどれもおいしいんですよ」と健一さん。毎年どんな野菜ができるのか、家族みんなが楽しみにしている。

「庭で畑仕事をしていると、ご近所さんが声を掛けてくださって、野菜作りのアドバイスをいただけるようです。畑を通して地域の方々との交流が始まって、両親もいつの間にかここでの暮らしに馴染んで元気に過ごしています。やはり広い土地を手に入れることができてよかったなと思っています」(健一さん)

 

仕事優先で引っ越した結果、プライベートも充実

塩谷町は、県都である宇都宮市をはじめ、日光市や那須塩原市、矢板市、さくら市に隣接する町。各市への車でのアクセスが良好で、この町に暮らす人々は通勤や買い物などで日常的に町外に出る生活を送っている。月井さん一家も買い物や子どもたちの習い事のために町外に出るのが日常だ。

「買い物も習い事先も車で数十分かかる距離にあるので、以前の生活と比較すると不便なところはあります。でも、もともと利便性は求めていなかったのでそんなに大変だとは思っていませんね」と真澄さん。むしろ、以前よりも住まいが広くなったことで、子どもの友人や保護者、月井さん夫妻の友人などが遊びに来やすくなり、みんなでバーベキューや飲み会をする機会が増えて充実した休日を過ごせているとか。

「自宅からきれいな星空が見えるので、気候の良い時は自宅の敷地内にテントを張ってキャンプを楽しんでいます。子どもたちが気軽にアウトドア体験をできるのはとても良い環境だなと思います。ただ、たまにテントが壊れるほどの強風が吹く日もあって、まだまだ塩谷町の自然に驚かされることがありますね」と健一さん。広々とした環境に移り、みんなが集まりやすくなった月井さん宅は、もはやレジャースポットといえそう。塩谷町への引っ越しをきっかけに、仕事もプライベートもできることの幅が広がっている。