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中学レスリング界の新星、塩谷から世界へ
一年以上定期的に記事を書いていると、「毎回どうやってインタビューする人を決めているの?」と聞かれることがあります。
個人的に心がけているのは、職業・地域・性別などできるだけ偏りなく、多様な「しおやびと」を伝えること。
もうひとつは、この塩谷町(出身)で、想いをもって何かを頑張っている人を伝えることです。年齢は問いません。
そこで今回は、本コラム最年少となる、若手レスリング界を盛り上げるスポーツ選手の記事をお届けします。
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坪井 大武(つぼい ひろむ)さん
塩谷中学校1年。レスリング選手。
茨城県大子ジュニアレスリングクラブに所属。
2023年7月、第40回少年少女レスリング選手権大会 男子6年65キロ級にて優勝。
2024年1月、第28回全国少年少女選抜レスリング選手権 男子6年65キロ級にて優勝。
兄の影響で始め全国優勝
塩谷中一年の坪井さんは、小学六年の時に家族で塩谷町に引っ越してきました。
レスリングを始めたのは幼稚園のころ。
お兄さんの練習についていったのがきっかけでした。
初めて出場した試合のことは今でも覚えているといいます。
「同い年の子にボコボコにされて泣いて。勝った相手は余裕でスキップまでしていて」
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そこから火が付いたのか、日々クラブで練習を重ね、昨年夏の全国選手権で見事初優勝を果たしました。
また、今年一月に東京で行われた選抜大会でも、強豪選手たちに圧倒的な強さを見せて優勝を手にしました。
指導をしているコーチの谷田部さんは、
「彼は体格に恵まれているし、まだまだ伸びしろがある」と期待を寄せています。
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クラブと家族のサポート
週六日レスリングの練習に励んでいる坪井さん。
現在は、茨城県の大子町にある大子ジュニアレスリングクラブに所属しています。
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車で往復三時間かけてこのクラブに通う理由は、チーム全体の雰囲気と練習環境の良さにあります。
ジュニア世界選手権代表の深澤選手と一緒にトレーニングができ、県内外のチームとの合同練習も定期的に開催されたりと、高いレベルで成長できる環境が整っています。
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レスリングは「覚えた技が相手にかかったときが楽しい」と坪井さん。
クラブの監督である長山さんも、
「彼は弱音を吐かないですね。ニコニコしながらやっています」と語ります。
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大会前は体重管理のために食事を制限することも。
坪井さんのお父さんは、
「この子が本気で取り組んでいる分、自分たちも本気で対応したい」と話し、家族で大武さんの挑戦をサポートしています。
高みを目指し世界へ
小学生では学年別かつ体重別で階級が分かれていましたが、中学生では体重別のみで、ルールも大人と同じになります。
今後は中学二・三年生とも戦っていくため、今年は上級生にパワー負けしない体づくりをしていくそうです。
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目標は「U15(十五歳以下)の大会で優勝し、アジア大会に出ること」。
将来はオリンピックも見据えています。
塩谷から世界に向かって挑戦していく若きレスリング選手に、これからも注目です。
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(3月27日取材 地域おこし協力隊 小松原啓加)