インタビュー

2023.07.11

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福祉で人とのつながりを!多世代地域コミュニティの学生サポーター

コロナ禍で「リモート」という言葉が一般的になり、必ずしも人と顔を合わせなくても生きていける社会になりました。

そのような中、多世代のコミュニティで安心できる場所を見つけ、人とつながりながら地域づくりに取り組む若者がいます。

齋藤 凜(さいとう りん)さん

20歳。大田原市にある一般社団法人えんがおの学生サポーター。
趣味は料理。好きなアーティストはB’z。

※一般社団法人えんがお…「人とのつながりを感じられる社会」をビジョンに掲げ、空き家や空き店舗を活用して様々な立場・年代の方々の居場所づくりを行っている団体。

勉強場所から“逃げ場”になったえんがお

船生の板橋で生まれ育った齋藤さん。

現在学生サポーターとして関わっている「一般社団法人えんがお」を知ったのは、大田原女子高校3年生のときでした。

「受験勉強をする場所を探していて、友人が教えてくれたんです。ここなら学習スペースがあるよって」

それから放課後に寄り始め、えんがおの代表・濱野将行さんに誘われてイベントにも参加するように。

高校卒業後は埼玉県の大学に進学しましたが、やりたいことと合わず次第に体調を崩してしまいます。

夜も眠れず、食事もとれない中で齋藤さんの“逃げ場”となったのはえんがおでした。

「えんがおがなかったらどうなっていたかわからない。自分にとって大きい存在」と語っています。

福祉のインプット・アウトプット

現在は学生サポーターとして障がい者向けグループホームでのアルバイトや、地域食堂のお手伝いをしながら通信制の大学で福祉を学んでいます。

フリースクールスペースで子どもたちの勉強を見守りつつ、隣で自分の勉強をすることも。

「自分もそういう経験をしたからこそ、学校に行けない子がいると声をかけたくなる」と話します。

また、焦ってしまいそうなときは自分の中の余白を大切にするようになりました。

「福祉分野のプレイヤーとして働いてみたい」という思いを胸に、日々一歩ずつ前に進んでいます。

 

つながりのある塩谷に

齋藤さんは玉生にあるコミュニティスペース「Step-One」に出入りして、塩谷町のイベントの手伝いもしています。

最後に地元についての思いを聞いてみました。

「つながりがあるまちにしたい。普段から色々な連携を取っていれば、いざという時におかしいと気づくことができる。もっと気軽に人と話せる環境があれば」

まちを盛り上げていく、これからが楽しみな塩谷の若者です。

一般社団法人えんがお

住所:大田原市山の手2‐14‐2
水曜定休。土日営業。

(2023年6月2日取材 塩谷町地域おこし協力隊 小松原 啓加)

【広報しおや7月号掲載】