インタビュー

2025.09.05

  • #UIJターン
  • #起業・事業継承
  • #テレワーク
  • #子育て
  • #若者

「わくわく」を広げたい!家族と移住し自由に生きるゲームクリエイター

 
塩谷町への新たな移住者は、「ゲームクリエイター」。
 
そう聞いただけで、少しわくわくしてきませんか?
 
塩谷町民として暮らし始めた髙橋さんは、さっそく「ひーたん」の愛称で地域になじみ始めています。
 
今回は、ゲームで起業し自由に生きる、髙橋家の移住物語をご紹介します。

髙橋 英統(たかはし ひでのり)さん

1997年生まれ、宇都宮市出身。ゲームクリエイター。ニックネームは「ひーたん」。

結婚を機に家族でゲーム制作

今回ご紹介するのは、令和7年6月に宇都宮市から塩谷町船生地区に移住した、28歳のゲームクリエイターです。

 

慶應義塾大学で量子力学という最先端物理を研究していた髙橋さんは、在学中に19歳年上の妻・輪奏(わかな)さんと結婚したことで、起業を決意しました。

「大学に残って研究者の道に進んでも、初任給はたかが知れていました。

なので、最初は色々な事業をやってみたんですが、僕は小さい頃からパソコンのゲームで遊ぶのが好きだったので、最終的にゲーム制作をしようと思い立ちました

 

輪奏さんの連れ子である息子さんと一緒に独学でプログラミングを学び、輪奏さんと娘さんはゲーム内のイラストを担当。

家族全員が関わった第一作目を、大学院在学中の令和2年にリリースしました。

海外向けに制作した「放置ゲーム」というジャンルのそのゲームは人気を博し、三作目を発表した現在では、世界中に数十万人のファンがいます。

 

移住の地を求めて

「塩谷町に来るまで、移住するための土地探しを4年ぐらいしていたんですよ」と振り返る髙橋さん。

静かで景色が良く、自然の中で畑作業ができる場所を求めて全国各地を見て回ったそう。

「なかなか住むところが決まらず途方に暮れていた時に、妻が夢の中で『塩谷町の水を汲みに行きなさい』という声を聞いたんです。

それで塩谷町を訪れ、最後は地図上でダウジングをして、岩戸別神社の近くにぴったりな土地を見つけることができました」

 

輪奏さんが町内の飲食店で移住前に短期間働いたことで地域とのつながりができ、新居には毎日のように人が訪ねに来るといいます。

近くの田んぼでは、さっそく陸稲の栽培を始めたほか、塩谷町での自由な暮らしをYouTubeにて発信しています。

 

地域ぐるみのゲーム作りで「わくわく」を伝える

これから塩谷町で髙橋さんのやりたいことの一つは、「塩谷町の人とのゲーム制作」です。

「プログラミングに興味がある子はプログラミングをして、

絵を描くのが好きな子は自分の絵をゲームに入れられるし、

音楽が好きな子は楽器を演奏したりして、その音楽をゲームに乗せられる。

そうやって各々の個性というか、好きなことが全部作品に乗れば、素晴らしいものができるんじゃないかなって。

楽しんで作ったものは、ゲームとして遊ぶ人たちもその『わくわく』を受け取って楽しんでくれるから、それを世界中に広げていくことをしていきたいと思っています」

 

町に来て、髙橋さん自身の「わくわく」も高まっているそう。

地域を巻き込んだ塩谷での新たな生活に注目です。

 

 

 


 

(7月4日取材 地域おこし協力隊 小松原啓加)