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役者から農家へ。町の名産品「スプレーマム」を支える後継者
いわゆる「脱サラ」をし、田舎で農業を始める方は昨今少なくありません。
しかし、俳優から農家になる方は珍しいのではないでしょうか。
今回お話を伺った廣井さんは、元・役者。
塩谷町に移住した経緯も含めて、現在は地域おこし協力隊として活動している廣井さんにインタビューしました。

廣井 大輔(ひろい だいすけ)さん
1976年生まれ、埼玉県出身。
2024年4月から塩谷町の地域おこし協力隊に着任。
趣味は映画観賞。
占いから辿りついた塩谷での農業
「幼いころから俳優になりたかったので、高校を卒業後に養成所に入り、アルバイトをしながら舞台に立つ、ということを30年近く続けていました」

異色の経歴を持つ廣井さんは、令和6年から塩谷町の地域おこし協力隊として、スプレーマム農家になるための農業研修を受けています。
役者業から農業への転身には、ある大きな転機がありました。
「平成30年に『九星気学』という占いと出会い、コロナ禍をきっかけに深く学びました。
すると、令和5年に自然と関わると自分の人生は良くなるとわかったので、アウトドアキャンプを勉強し始めました。
次第に、土に触れながら自分の食べるものを自分でつくれるようになりたいと思うようになったんです」

そのようなときに、東京の新規就農者向けイベントで見つけたのが塩谷町のブースでした。
町内のスプレーマム農家から花き栽培についての話を聞いて、興味を持ったといいます。
「食べるものは家庭菜園でもつくることができる。
協力隊の制度で、賃金をもらいながら農業を勉強できるのは、自分にとってとても良い環境なのではないかと思いました」
令和6年に長く住んでいた首都圏を離れ、町へ移住しました。

自信を持って「スプレーマム」が名産と言えるように
農業研修を受ける傍ら、廣井さんが開催しているのが、たき火を使った交流イベント。
身につけたキャンプの技術を参加者に教え、昼食を共にする中で地域との関係を深めています。


今後はスプレーマム栽培の後継者不足を解決するために、スプレーマムのプログラムを取り入れた農業体験ツアーに実施したいと話します。
「珍しい花の栽培を体験してもらい、そのうちの何人かでも塩谷での就農に興味をもってもらえれば嬉しいです。
町民の方々が『塩谷には何があるの?』と聞かれたら、自信をもって『スプレーマム』と答えられるような町にしたいです」

舞台は栃木県、塩谷町。
今度の廣井さんは、スプレーマム農家の後を受け継ぐ役を全うします。



(1月27日取材 地域おこし協力隊 小松原啓加)