インタビュー

2025.04.23

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民生委員発! 地域に笑顔を届ける劇団員

民生委員とは、地域の中で生活に関する困りごとの相談や、支援などのボランティアを行う住民のことです。

塩谷町には、民生委員から始まった小さな劇団があります。

今回は、この劇団を結成したお二人の活動についてご紹介します。

廻谷 知則さん・大嶋 貴美枝さん

塩谷町出身。民生委員。
令和2年に劇団ホーホケキョを結成。
廻谷さんは団長、大嶋さんは演出家を務める。

民生委員の有志で結成

町内を中心に活動する劇団ホーホケキョは、地域サロンや介護施設などで歌や踊り、寸劇を披露しているボランティア団体です。

これまでのべ3,000人以上の方々に笑顔を届けてきました。

発足のきっかけは、廻谷さんと大嶋さんが務めている民生委員の懇親会の場だったといいます。

「地域の人に民生委員のことをもっと知ってもらうために、何か一緒にやろうよと貴美枝さんから声を掛けられたんです。

じゃあ高齢者の皆さんが楽しめることをしようと、その場ですぐに話がまとまり、最初は5人でスタートしました」(廻谷さん)

 

令和2年の暖かな春の日に付けた劇団の名前は「ホーホケキョ」。

現在では、9人の個性豊かなメンバーが年間30回近くの公演を行っています。

 

介護と地域サロンの応援として

高齢者の世代に合わせた歌謡曲を選んだり、衣装や小道具を効果的に活用したりと、工夫を凝らした演出を考えているのが発起人の大嶋さん。

寸劇には認知症についての内容を取り入れ、介護支援と高齢者サロンの応援につなげています。

「認知症の方と共に暮らしていくために、地域の理解を深めることを活動の一つの柱にしています。

見てくれる人に笑ってもらって、楽しい時間を過ごしていただけるのが嬉しいし、こちらも生きがいをもらいますね」(大嶋さん)

 

劇団メンバー同士も仲が良く、週1回の練習ではいつも笑顔が絶えないそう。

「セリフや振付を覚えるのに頭と体を使うから、ホーホケキョの活動はボケ防止になる」と、お二人は笑います。

 

今後も劇団を存続させていくため、メンバー集めに励んでいるという廻谷さんと大嶋さん。

春の訪れとともに誕生し、6年目を迎えた劇団ホーホケキョは、今日もどこかで地域に笑顔の輪を広げています。

 


《劇団ホーホケキョへの公演依頼・問い合わせ》

090-6471-0037 (廻谷)

 

(3月14日取材 地域おこし協力隊 小松原啓加)