インタビュー

2025.06.06

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相手の心を汲む。日々の暮らしを支える訪問介護

何歳になっても、住み慣れた家で過ごしたい。

そんな願いを叶えているのが、今回ご紹介する介護福祉士の松本さんです。

訪問介護を通して地域を支える松本さんの「寄り添う」ケア、そして地域福祉への想いをお伝えします。

松本 美子(まつもと よしこ)さん

塩谷町出身。介護福祉士。
株式会社Motherが運営する訪問介護事業所「ホームヘルプにじ」の管理者を務める。
趣味はガーデニング。

地元で感じた訪問介護の必要性

松本さんは、令和6年に訪問介護事業所「ホームヘルプにじ」を開設した介護福祉士です。

長年福祉分野で経験を積み、2年前からは、町内の訪問看護ステーションたいようで勤務してきました。

看護の現場に立つスタッフが「看護だけでは支えきれない部分」に幾度も直面し、「介護」の必要性を強く感じていたことが事業所開設につながったといいます。

「訪問看護の中で、看護だけでは手が届かないところや、介護の支援が必要な場面に沢山出会ってきました。

だからこそ、看護と介護が連携できるチームをつくろうという想いで、訪問介護を立ち上げました」

 

相手の心を汲む

24時間365日の訪問体制で身体介護や生活援助を行っている松本さんが意識しているのは、利用者やそのご家族の心を汲むこと。

「誰かの生活に関わる時、その人が『こうしてほしい』という思いに応えることは、とても大切だと実感しています。

何より利用者様との会話は本当に楽しいひとときで、会話って、やっぱり心のケアだなと感じる毎日です」

 

玉生小の北側にある事務所は、訪問看護ステーションたいようと共用しているため、訪問看護と連携を取りやすく、緊急時にも迅速に対応できるそう。

日々の訪問業務の中でも、スタッフ同士の情報交換やコミュニケーションを大切にするとともに、毎月テーマを設けて介護・看護の合同研修を行い、ケアの質や技術の向上に努めています。

 

「いつもの暮らし」を続けられるサポートを

「今後は訪問介護のことを少しずつでも広めていきたい」と話す松本さん。

「地域で困っている人はもっといるはずなので、町の福祉課に相談したり、お気軽に私たちのところに連絡をいただけたら嬉しいです。

これからも『その人らしい暮らし』を支えるケアを届けていきたいと思っています」

 

高齢化が著しい塩谷町で、訪問介護はますます重要な選択肢の一つとなるでしょう。

松本さんは「いつもの暮らしをしたい」という地域の人の願いを日々叶えています。

 


ホームヘルプにじのパンフレット


(4月4日取材 地域おこし協力隊 小松原啓加)