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元気はつらつ!自ら動いて楽しむまちの音楽家
「ピアノの先生」というと、一般的におしとやかな印象を抱くかもしれませんが、塩谷町の石下(いしおろし)先生はちょっと違います。
ピアノを教えるかたわら、イベントでエレクトーンを弾き、YouTubeに演奏動画を投稿。時にはストリートピアノ旅行も。
ご自分でも「動く人」と話す石下さんは、音楽を通して日々人と関わりながら精力的に活動されています。
バイタリティあふれる先生のこれまでと、現在の暮らしぶりを伺いました。
石下 有美(いしおろし ゆみ)さん
塩谷町出身。
1998年から石下音楽教室の代表を務める。エレクトーン演者でもあり、栃木県内を中心に講演や演奏会を行う。
趣味は旅行とサウナ。
人に恵まれた音楽の道
幼少期からエレクトーンを習い始め、高校・大学でも音楽を学んだ石下さん。
その後はヤマハの講師をされていましたが、積極的に演奏活動もおこなっていきたいという思いから、23歳のときに独立して玉生宿区にピアノ・エレクトーンの教室を開きます。
初めてのコンサートは大平崎の野外ステージで友人と開催し、そこから人づてに出演依頼や生徒さんが増えていったそうです。
「とても人に恵まれた。たくさんの人が人から人へと自分をつないでくれて今日までずっと仕事ができた。感謝しているし、だから頑張れている」
先生・奏者・YouTuber
育児と仕事の両立に悩んだ時期もあったそうですが、現在も教室でのレッスンに加えて、地域のイベントや学校等で演奏をされています。
その際に大事にしているのが、本町出身で作曲家の故・船村徹先生から言われた 「心」。
楽しいときは楽しく、悲しいときは悲しく弾くことで人の心を動かし感動を届けたいと語っています。
また、3年前からご自分の演奏動画をYouTubeで配信しています。2023年8月現在のチャンネル登録者数は約1800人。
子育てが落ち着いた今後は、ストリートピアノ(街角にある誰でも自由に弾けるピアノ)の全国制覇を目指しているそうです。
子どもが元気な塩谷町
最後に地元・塩谷町について伺うと、騒音被害の苦情もなく気持ちよく音楽を奏でられる田舎だと話してくれました。
ピアノの先生として仕事をしてきた中で「子どもの声が響くまちがいい」との思いも。
「子どもたちの目のキラキラにはパワーがある。その目の輝きがずっと未来へ続いていってほしい」
日々いろいろな形で人と音楽を楽しんでいる石下さんです。
(6月27日取材 地域おこし協力隊 小松原 啓加)
【広報しおや8月号掲載】