インタビュー

2023.11.10

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安心できる場所づくり。産後のお母さんに寄り添うベビーマッサージ講師

「ベビーマッサージ」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。

塩谷町には、ベビーマッサージの資格を取り、講師として教室を開いている女性がいます。

今回はこちらの方に、ベビーマッサージと出会ったきっかけ、そこから始まったお仕事への想いについて、お話を伺いました。

杉山 成美(すぎやま なるみ)さん

栃木県日光市出身。2020年に塩谷町へ移住。
2023年4月に個人事業主としてベビーマッサージ教室「cherish」をオープン。
趣味は甘いものを食べること。

育児を機に資格を取得

杉山さんは、今年4月にベビーマッサージ教室「cherish」をオープンしたベビーマッサージ講師です。

生後二か月から一歳三か月くらいまでの赤ちゃんを対象としており、寝つきや便秘などを改善するマッサージを地域のお母さんに教えています。

 

結婚を機に塩谷町へ移住をされた杉山さんは、元々保育士として宇都宮市のこども園で働いていました。

ベビーマッサージに興味を持ったのは、昨年生まれたご長男の育児がきっかけです。

「ずっと泣き続ける息子との毎日がだんだんつらくなってきて。

コロナ禍で出かけられず、日中は誰とも話せないのもきつかったです」(杉山さん・以下同)

このままではいけないと、産院で知って気になっていたベビーマッサージについて調べ、日光市の教室を訪れました。

そこで、肌の触れ合いを通した赤ちゃんとのコミュニケーションを学び、講師の方と子育ての大変さを共有できたそうです。

「普段は泣きやませたり、おむつやミルクにばかり集中していたので、息子の笑顔やかわいらしさに改めて気づくことができました

育児で悩んでいる他のお母さんにも知ってもらいたい。

そのような思いから、育休中にベビーマッサージ講師の資格を取得し、復帰後に開業しました。

 

保育士からベビーマッサージ講師へ

現在は保育士を退職し、自宅や出張でのレッスンを随時受け付けている杉山さん。

8月には町の生涯学習課から依頼を受け、ベビーマッサージ教室の講師を担当されました。

自らの経験から、講師として産後のお母さんの気持ちに寄り添うことを大切にされています。

「もちろんベビーマッサージは赤ちゃんのためですが、お母さんもリフレッシュできるような時間を心がけています」

杉山さん自身も子育ての相談や情報交換ができ、新しい赤ちゃんやお母さんに出会える楽しみがあるといいます。

 

お母さんが安心できる場所づくり

開業して半年、集客の難しさを感じていることもあり、SNSやブログで積極的に発信を行っています。

「まだよく知られていないベビーマッサージを広めて、一人で悩んでいるお母さんの役に立ちたい

安心できる場所があることが少しでも伝わればいいと思っています」

インタビュー中も明るく気さくにお話をしてくれた杉山さん。

教室「cherish」は、塩谷町内外の赤ちゃんとお母さんが集まる憩いの場となっていくことでしょう。

 

(9月28日取材 地域おこし協力隊 小松原啓加)

【広報しおや11月号掲載】